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2006年05月07日

差動出力という作法(茶道?いや、そうでなくて…10EW7全段差動アンプ)

またしても更新から遠ざかってました。次のアンプの構想で忙しかったので(w

さて、2台目の話に行ってしまいましょう。早く書かないと3台目に取り掛かってしまいそう。
1台目は“シングルアンプ”ということで、2台目は一般的なもう一つの手法“プッシュプルアンプ”で行こうと考えました。で、まず読んでみたのが『情熱の真空管アンプ』だったわけです。
アンプ回路の理論の基礎を知りたくて、入門書として評判の良かったこの本を手にとってお勉強。
この本こそが、真空管を使用した全段差動アンプの代表的な解説書だったのです。

前後して、オークションで古い東芝製の真空管を一山3,000円で落札しました。その中にある球で何かアンプを作ろうと。で、選んだのが“10EW7”という昔のテレビ用の球。たまたま4本あったから、というだけの理由です。

回路設計は大変楽しめました。
まず、シャーシ(金属製の箱。筐体です)をこれに決めてしまったのです。
穴加工済みなのですが、スチール製なので追加工が困難。自然、使える部品が限られます。
その制約の範囲内で、回路のつじつまを合わせるのがなんと楽しかったことか。基本的にはオームの法則だけなのに。

さらに、部品の配置と配線を紙に書いて検討(実体配線図、といいます)も、ああでもないこうでもないと何度も修正に修正を重ねました。本当はいきなりシャーシに組み込まずに、バラックで試作するのが通のやり方らしいのですが、そういう面倒くさいことは苦手で…。
そこまで紙での検討を重ねたので、実際の組み立ては割りとすんなり完了しました。

当初はハムに苦しんだりもしたものの、音は一発で出たし、すっきりと見通しの良い音で歪感も少なく(実はまじめに計っていない)、まずまずの出来です。ただ、球のばらつきのためか、左右のチャンネルの利得に1割ほど差があるのと、出力トランスをケチりすぎて、やや低音がさびしいのが欠点でしょうか。

球の選択も思い付きだったし、暫定というか半分実験のつもりのアンプ製作でしたが、設計から自作となると思い入れも強く、まだしばらくはいじりながら使い続けそうです。

投稿者 clad : 2006年05月07日 16:03

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