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2008年11月27日

水素発電へ、一歩一歩

福井新聞のローカルニュースだからか、一向に全国的に注目されないのですが、このニュースは結構インパクトを感じたんですけどね、個人的に。

鉄と水から大量の水素 若狭湾エネ研が成功

水素を酸素を反応させると水が出来る。そのときに発生するエネルギーを取り出そうというのが燃料電池などに代表される水素発電なのですが、現在有望視されている方式では、メタノールから水素を取り出しています。メタノールは埋蔵量も多く、燃料として扱いやすいからですが、炭素を含むため、水素を取り出す際に二酸化炭素も出てしまいます(※)。
それが、この記事の方法では水と鉄から酸化鉄を生成しつつ水素を取り出すのです。つまり、余計な副産物が少ないのですね。

「水素を発生させた後の酸化鉄は、再び木炭粉など炭素を混ぜて製鉄すれば繰り返し使えるという。製鉄の熱源には、同センターで開発したレンズで太陽光を集める「太陽炉」を使用しており、二酸化炭素(CO2)の排出も低く抑えられたとしている」

ということで、次世代のエネルギー開発にとって、かなり有望な技術と見ましたが、如何に?

※:もっとも、メタンガス自体の温室効果は、二酸化炭素のそれより桁違いに大きいのですが。そのため、ある程度温室効果が進んで、シベリアの永久凍土が融けだすと、その下に眠るメタンハイドレートが一気に放出されて、加速度的に温室効果が進んで大変なことになる、といわれています。私は“地球温暖化懐疑派”ですが、これが実際に起きたら相当ヤバイ事態だということは予測ができます。

投稿者 clad : 12:15 | コメント (0)

2008年11月24日

トカイの誘惑

“都会”ではありません。“トカイ”であります。あるいは“Tokaji”です。

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先日、とあるワインの試飲会にて気に入り、購入したものです。
ちなみに写真の左は、マレーシア土産のピューターです。主原料の錫は、マレーシアで採れるのですね。

トカイワインというと、以前はどうにもベタベタと甘いばかりで、さほど魅力的とは思わなかったのですが、今回の品で見方を改めました。
もちろん、糖度の高い貴腐ワインですから甘いには甘いのですが、まるでカビネットかシュペートレーゼのようなさわやかな果実の香りも残しながら、とろりとした丸みを帯びた上品な甘みを獲得していて、実に好ましい。舌の上を転がすだけで幸せな気分になれます。
「ルイ14世に「王者のワインにしてワインの王者」(Vinum Regum, Rex Vinorum)と絶賛」されたというのも頷けます。

開栓した初日は、ハンガリーに敬意を表して、縁の深いブラームスの室内楽を肴にしました(実は後付け。たまたまです(^^;)。
二日目の昨晩は、飲む前に聴いていたピアソラがとても良かったので、そのままバリオスをかけてラテンな一夜としました。これもまたよし。
さて、今宵は何を肴にしましょうか。まだ12時間以上あるけど、今から楽しみ…。

投稿者 clad : 09:06 | コメント (2)

2008年11月20日

株価といえば

株価といえば、半年先の企業の業績を先読みして上がり下がりするもの、といわれてきましたが、どうなんでしょうね。

ぐるなびが急騰、年末年始の宴会シーズン到来で思惑買い

年末なんて目と鼻の先。何で今頃思いついたように、こんなことで急騰するんでしょう。それほど、今は買い材料に乏しい相場なんでしょうか。

と思っていたら、こんな記事も見つけてしまいました。

ミクシィが一時急騰、勘違いの個人投資家による買い

結局、きっかけは何でも良くて、上がりそうな気配を感じたらみんな買い、下がりそうだと思ったらみんな売る。理由なんてみんな後付け。

デイトレーディングで生計を立てるなんて、個人的にはやっぱり有り得ないな、と思うのでした。

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2008年11月18日

サイバー犯罪と捜査の知恵比べ

ネット犯罪は、高度化の一途を辿っているようです。単純な(といっても巧妙な)フィッシング詐欺サイトも急増している一方、昔ながらの(?)不正侵入も相変わらず。

米国企業から外国のハッカーに熱烈な求人メール、実は米国内に誘い出すためのFBIによるおとり捜査

不正侵入の犯人を、おとり捜査で逮捕したという話ですが、「FBIが考え出したのは求人広告を使っておとり捜査を行うという新たな犯罪捜査の手法」というので、おとり捜査というより特定対象に絞ったフィッシングですね。

日本の警察は、おとり捜査が許されたら、ここまでやってくれるのでしょうか…。

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2008年11月17日

あなたの町にも原発を

世界は広いです。最近は中国から、俄かには信じがたいようなニュースが時折舞い込むようになりましたが、アメリカ発のびっくりニュースはやはり少々趣が違いますね。

米社、物置サイズの小型原子力発電機の営業活動を開始

エープリルフールのようなものではなく、本当の話らしいのです。
「高さが3メートル弱の円柱状」の原子炉を「地中に埋められることで運用」し、「まったくのメインテナンスフリーで2万世帯分の電力消費量に相当する25MWの電力を5年間に渡って供給することができる」とか。
「寿命がきた場合には燃料を交換することで原子炉本体は最大50年間に渡って利用することも可能」で、「1万世帯を有する小規模な町が導入した場合、1世帯あたり5年で2500ドル(約25万円)、1年換算では500ドル(約5万円)を支払うだけで必要な電力の全てをまかなうことができる」から、大変お得な上に「CO2の排出しないエコなエネルギー手段」。
さあ、ここまで読んだら、もうあなたの町にこのミニ原子炉を設置しない理由はありませんよね?!

ちなみに、「原子炉本体はメルトダウンなどは物理的に生じない構造」というメーカーの説明を信じるかどうかは、あなた次第です。
もちろん、私は一切責任を持てませんので悪しからず。

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2008年11月13日

本音でも、事実でも、言ってはいけないこと

「チャンスとはきっかけ」 井戸知事、ラジオで持論

関東で大規模な地震が起き、首都機能が壊滅的な打撃を受ければ、東京に次ぐ都市機能を備えた関西地区はピンチヒッターの第一候補なのは事実でしょう。
また、関西に在住し、関西のことばかり考えている人の中には、上記の状況が到来すれば「それは関西にとってはまたとないチャンスだ」と本音で考える人もいるでしょう。私も含めた関東在住に人間にとっては、まるで天災を望まれているようで不愉快なのは当然ですが。

もちろん日本は思想・信条の自由が憲法で保障された国ですから、そういった考えを持ち、それを口に出しても罪に問われたりはしません。しかし、罪にならなければ何をしても良いわけではなく、今回のように幅広く批判を浴びたりするわけです。公的な立場にある人が、こういった発言をしたこと自体が問題視されている。例の防衛省の問題とも共通しています。

もうひとつの問題は、その幅広く浴びせられる批判の根拠となる、発言内容そのものの是非です。
防衛省の問題では、1)内容が事実であるかどうかと、2)政府の公式見解と相容れないのではないかという点の2つだけが問題とされ、1)の問題にはやはり今回も積極的に白黒つけようという動きはなく、2)の問題のみに議論がとどまりました。

兵庫県知事については、A)内容が事実かどうか、B)他の地域に住む人間の感情への配慮が欠けた発言で不謹慎ではないか、という2点が問題となります。
A)については冒頭に事実だと書いた通りで、だから御本人もなかなか謝罪する気になれなかったようです。
B)について、引用した記事のように、何とか言い逃れようとしていた知事ですが、ようやく発言を撤回しました。往生際が悪いという印象だけが残った感じです。

「関東大震災はチャンス」発言を撤回 井戸知事が謝罪

実はB)の問題は、防衛省の一件でも同様に存在しました。
中韓にしろアメリカにしろ、大半の国民が戦後生まれで、戦前の日本は悪の帝国だったと教育を受けてきています。件の論文は彼らにとって不愉快なのは当然だし、批判もするでしょう。状況しだいでは、日本の国益が大きく損なわれる結果になっていたことは火を見るよりも明らかです。

もし論文の内容が事実なんだと、世界中に認めさせたいという思いが強いのなら、なおのこと無防備な形でその意見を表明してはいけない。何よりも周到さ、慎重さが求められるのです。
どうやったら歴史を変えられるのか。それは容易なことではない。本気で取り組むには時間と手間と費用をかけた戦略が必要なはず。
中途半端にやるなら、何も言わない方が余程マシです。少なくとも今以上に日本人が悪く言われたり、弱みを握られて交渉事で不利になったりということはなくなります。
そのくらい、いい加減に気づいて欲しい。

私が田母神論文で批判したいのは、唯一この点のみです。これだけですが、十分に致命的なのです。

論文の内容が事実かどうかは議論が分かれるところですし、私は家族の証言などから事実に近いと思っていますが、そこから先は専門家に任せ、追求することは控えます。
もうこの件に触れるのは、これでお終いにしたいと思います。

投稿者 clad : 12:21 | コメント (0)

2008年11月11日

イモムシゴロゴロ

夏から、カブトムシのつがいを飼っていました。息子が保育園でもらってきたのです。
メスの方が先に死んだので、おそらく卵を産んだのだと考えていました。

やがてオスも死んで、しばらく経ったので土をほじくってみると、出るわ出るわ、10匹以上もの幼虫が出てきました。

そこで近所のホームセンターで、大型の水槽と幼虫飼育用の土を買い込み、そこに移してやりました。

それから、かれこれ1ヶ月以上経ったでしょうか。仕事から帰ってふと水槽(リビングに置いてあります)を覗くと、幼虫の白い体の一部が土の表面から見えていました。

DSC01714.JPG

…でかい。たった1ヶ月で巨大化していて吃驚してしまいました。
1円玉を、比較のために置いてみました。
子供のころ、雑木林の堆肥をほじくったら、巨大な幼虫が出てきて驚いたことを思い出しました。その当時は今のようにホームセンターに昆虫飼育用品のコーナーがあったりするわけではなく、都会っ子には餌の確保などの問題を解決できる見通しが立てられず、やむなく飼うのを断念したものでした。
それを思うと現代の子は恵まれていすぎるというか、今はシーズンオフなのでコーナーは縮小されていますが、飼育用の土などは常に在庫がありますし、人気のオオクワガタを大きく育てる専用の餌入りボトルなんて物もあったりして、虫好きにとっては時代の移り変わりを感じさせます。

翌朝、再び水槽に目をやると、なんと…
DSC01716.JPG
もちろん掘り出したわけじゃありません。虫が勝手にやっていたんです。
朝の体操でもあるまいに、上に向かって伸びをしているような姿です。
幼虫なんて、土の中にもぐりっきりで出てこないものだと思っていましたが、こんなこともあるんですね。やがて土の中にもぐっていきましたが、土を平らにならしておいても、二日もすると凸凹になっているので、かなり激しく動き回っているようです。
しかし、自然界でこんなことをしていたらすぐに鳥などの外敵にやられてしまうような気がするのですが、その辺どうなんでしょう。よくわかりません。

息子は幼虫を触りたがりましたが、幼虫は体が柔らかく、すぐに死んでしまうので止めさせました。一応“命を大事に”という情操教育でもあるので。

投稿者 clad : 21:47 | コメント (0)

地球の中心でめまいを感じた男

日曜の夜は、珍しく家族でワーナーマイカルシネマへお出かけ。19時からの回だったのでレイトショーというわけでもなく、子供でも翌日には響きませんから。
観たのは『センター・オブ・ジ・アース』。題名で一目瞭然、ヴェルヌの『地底旅行』の何度目かのリメークで、今回は3D映像が売りだったらしいのですが…家族の希望に従っただけで、TVCM以外に一切何の予備情報も得ずに観に行ったため、入場時に3Dメガネを渡されるまで、そのことに気づいておりませんでした。

映画としてはもうB級感たっぷり。導入から地底探検までは、当然キャラクターや状況の説明が続くわけですが、本当に可能な限り圧縮してあって、これなら子供でも飽きないわ、という展開の速さ。
で、地底に入るわけですが…そこから先はテーマパークそのもの。ジェットコースターや各種の怪しい生物、“サスケ”ごっこなどのアトラクションの連続です。
この途中から、思いっきり3D酔いしてしまいました(^^;。

昔PCで(うちには据え置きゲーム機って置いてないので)3Dアクションゲームをやって以来、久々でした。ゲームはすぐに止めればいいのですが(で、実際それに懲りてそういうゲームは2度とやっていませんが)、映画館はガラガラなのに、特定の列だけ席が埋まっていて、その真ん中辺りにいたので、外に出るのも憚られ。眼を閉じたり、片目だけで見たりしながら、そのまま最後までお付き合いさせていただきました。

ロケも含めた風景では、遠近感は確かに感じられるものの、それだけ。奥行きを感じるからといって感動はしませんね。よほど美しい映像なら別かもしれませんが。
スクリーンから飛び出してくるのは、必然的にCGばかりで、基本的に観客をびっくりさせる効果しか狙っていないので、疲れる一方なのでした。最初に効果を実感するのが、主人公がうがいして吐き出した水ってのは、勘弁して欲しかったなぁ。そこだけ洗面台視点に切り替えてまで、わざわざ見せてくれなくてもいい映像ですよ。お世辞にもセンスがいいとは言えません。

主演のブレンダン・フレイザーは『ハムナプトラ』以来、こういう路線がはまっていますが、沢村一樹の声は「悪くはない」レベル。セクスィー部長の印象はかぶらなかったので、そのせいでめまいがしたわけでもない(笑)。
相手役は顔が松浦亜弥に似ていて、声も似ている印象だったのですが、最後のテロップで矢口真里がやっていたと知りました。あんな声だったのか。
他のキャストも含めて、声優的なわざとらしい感じはしなかったものの、聞き取りやすい声でもなく、まあまあというところでしょうか。字幕は付け難い思うので仕方ないかな。

子供たちは満足したようなので、まあ良かったというところ。とはいえ、小6の娘も少し3D酔いしていたようです。

21時ごろに終わって、おもむろに帰宅したわけですが、劇場で飲んだ蜂蜜黒酢ドリンクは、寝るまで胃もたれしていました。

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2008年11月08日

幼児の問いかけ

ちょっと用事で外出し、帰宅した私に向かって息子が開口一番、
「ねぇおとうさん、“階段落ち”したい!」
「はい???」
まさか6歳にして、スタントマンの修行をしようというのか?!

…さすがにそんなことはなく、彼が見せてくれたのはこれでした。
DSC01691.JPG

ゆる~いバネで、階段を勝手に降りていくような玩具があったと思います。“スリンキー”というのだそうですが。
それを紙工作で作ったのですね。
さすがにバネのように滑らかには行きませんが、それなりにそれらしく(?)動作していました。

もう一発、
「これ、“なに食”だと思う?」

私はろくに彼のほうを見もせず、
「う~ん、甘食かな?」
「ちがうよ! これだよ!」
その問いかけをしたとき、彼が手にしていたのはこれでした。いわゆるLaQです。

DSC01700.JPG

「これ、草食だよ!」
彼によると、これは恐竜なのだそうです(そうかぁ? 大体これ6本足だが)。

他にも彼は肉食恐竜や翼竜、花みたいな謎の(宇宙から来た?)生物も作っていて、くんずほぐれつのバトルロイヤルの様子も見せてくれました。
DSC01690.JPG
DSC01710.JPG
この写真では、どこからどこまでが、一体どれなんだか、さっぱりわからないと思いますが。

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2008年11月07日

侵略国家の歴史と事実

更迭で矮小化された空幕僚長論文騒動

一連の議論を呼んでいる、田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長の論文(PDF)を読んでみました。
学術論文らしい体裁をとっていないので「おや?」とは思いましたが、逆に概ね読みやすい文章でした。

また、こんな記事も見つけました。

KY空幕長の国益空爆

この記事の内容はある意味突っ込みどころも結構用意されていて、実際多数のコメントがつき、様々に突込みがなされています。ただ、その中にはちょっと酷いと思うものもありました。
簡単に言うと、「自衛隊は正式に軍隊と認められていないのだから、正規軍並みの規律を求めるのは間違いだ」というものです。
正規軍並みの自負と矜持を持ち、体を張って職務を遂行しているはずの多くの自衛官に、面と向かって「あなたたちは多少規律が緩んでいても仕方ない」などといえるのでしょうか。これはいくらなんでも彼らに対して失礼でしょう。

田母神論文に書かれた内容自体については、昭和の初めに生まれた母などを通じて、子供のころから聞かされてきたこととほぼ重なり、個人的には違和感はありません。母方の祖父は日中戦争に士官として参加していた(※)ので、国内にいた一般の日本人よりは生の情報を持っていました。
ただ「朝鮮半島や満州の領有については厳密に国際法に照らしても違反していないし、中国側が挑発し、仕掛けてきた戦争ということで“侵略”には当たらない」という解釈をするとするなら、それと同じくらい公平に見れば、東南アジアの旧欧米植民地に対しては、日本は“侵略”したと考えるべきらしいですが。いくら経済封鎖をされたとはいえども、先に武力をもって攻め込んだのは日本なので。

いずれにしても、この部分はその通りだと思います。

「もし日本が侵略国家であったというのならば、当時の列強といわれる国で侵略国家でなかった国はどこかと問いたい。よその国がやったから日本もやっていいということにはならないが、日本だけが侵略国家だといわれる筋合いもない。」

ただ、当時の欧米列強と異なる点があるのは、植民地獲得競争に圧倒的に出遅れたため、大陸を植民地にした当初から、被支配者側に芽生えていた民族意識を刺激した点が挙げられます。
如何に日本の植民地政策が寛容で、彼らを日本人と同様に扱ったとしても、彼らの民族としての誇りを傷つけたこと(彼ら全員が“日本の臣民”になりたかったわけではない)には変わりなく、当時の日本の全てを“悪”と見做したくなる感情が生じることは、日本人として共感は出来なくても理解はする必要があります。

さらに、日本は敗戦国なのです。
国連憲章のの敵国条項はまだ有効です。
今更言うまでもなく、歴史を作るのは勝者であり、敗者ではありません。
太平洋戦争が、米英の策略にはまって始めさせられた戦争だったとしても、負けたのは日本ですから、“悪いのは日本”というのが歴史になるのです。

街角:ローマ 「日本軍のせいだ」

朝鮮半島は併合していたので、当時は朝鮮に政府はなかったから、日本は韓国にも北朝鮮にも負けていない、という人がいます。例え理屈はそうでも、ここではその議論は意味を持たないこともまた明らかです。ほとんど負け惜しみにしかなりません。
敗戦国である日本は侵略国家であったという歴史は揺るぎません。事実かどうかとは関わりなく、です。

この論文には書かれていませんが、日中戦争当時、現地で最も残虐な行為を働いていたのは共産党の赤軍でした。行軍する先々で、現地の人々に共産党に従うように脅迫し、従わない場合は村ごと焼き払って皆殺しにしていたといいます。当時日本陸軍の連隊長だった私の祖父は、よく共産党に追われた中国人に助けを求められたそうです(※)。
おそらく事実でしょう。いうまでもなく、そんなことを今の中国人に言ったとしても、素直に受け入れられるはずはありません。
しかし、今の状態が永遠に続くわけではないのも間違いありません。諸行無常、です。

民主化を考えていた中国の指導者

もちろん、貴重な資料の保存は当然として、事実を語り継ぐ必要もあるでしょう。語り部が必要なのは、原爆の被害だけではありません。

とにかく、現状の中韓にとっては国家成立の正当性に係わる問題ですから、看過できないのはある意味当然なのです。いや、中韓だけでなく、例えばアメリカ合衆国にとってもそうです。彼らにとっては、第二次大戦は“正義の戦争”ということになっています。その歴史を、この論文は見直すように迫っているのです。
それを、こともあろうに12月8日、真珠湾攻撃の日を狙ったように表彰式および記者会見を挙行しようとしていたというこの論文は、中韓よりもむしろ、アメリカに向けて発信されようとしていたわけです。アメリカではいまだに、毎年この日には「パールハーバーを忘れるな」と言っているではありませんか。

日本の右翼というのは、もしかするとその中に一部、わざと日本の国益に反する方向に事を起こそうとする“偽装国粋主義者”が混じっているのではないかと疑いたくなることがあります。
今回の田母神氏がそうだとは思えませんが、そういう一派にまんまと乗せられたという可能性もあるのではないか。今の段階で、こういう主張を繰り返すほどに、日本は国際的に孤立することにつながるからです(日本の国益が何かというと難しいですが、少なくとも国際的な孤立が国益に結びつかないことだけは確かです)。
旧欧米の植民地支配から解放してくれたと、日本に感謝している国もあるかもしれませんが、欧米や中国を敵に回してまで、それをわざわざ公式に表明してくれるとは期待できません。それを期待するなら、よほど周到な根回しなり工作が必要で、それこそが外交戦略だと思うのですが…日本には“対米追従”以外の外交戦略はないらしいので…。
もしかすると、日本の孤立を本当の狙いにしている人が、右翼の中に紛れ込んでいるのではないだろうか…そんな考えが浮かんだ、今回の一件でありました。

(※:祖父は、日米開戦前に、大佐で退役していました。日米開戦の一方を聞いて、「いかん! アメリカに勝てるわけがない!」と叫んだそうです。また、その後何度も復役の声がかかったものの、頑として受けなかったとか。
ちなみにその祖父の父、私にとっての曽祖父にあたる人は、陸軍中将にまでなり、ある功績で日本の近代史の片隅に名前が登場したりします。
一方、祖父の長男、私の伯父に当たる人は、広島の原爆で亡くなっています。唯一の男の子、跡継ぎを亡くした祖父母の悲しみは深く、その悲しみは私の母にも引き継がれ、今に至るまで実家に暗い影を落としています。)

以下、蛇足。
この懸賞論文の主催者はアパグループです。十年ほど前、北陸地方に頻繁に出張していた際、アパグループのホテルをよく利用していました。
あくまで一利用者としてですが、余り良い印象はありません。基本はただのサービスがイマイチなビジネスホテルですが、グループの内部向けとも、外部向けともつかない宣伝広報誌が部屋に置かれていました。グループの総帥が編集人となり、北陸の自治体の幹部と対談したり、ペンネームで怪しげなコラムを書いたり、グループ新年会の様子などがレポートされていたり。内部向けと思われる内容なのに、当然のようにホテルの利用者にサービス(?)として提供されていました。
出来れば他のホテルを利用したかったのですが、冬の間は交通機関の都合があり、他に安ホテルの選択肢がなかったので、やむを得ず利用していました。セルフサービスの朝食で、ゆで卵を食べようとしたら凍っていて、とても悲しかったのが忘れられません。
アパグループについて書かれた文章を見つけました。真偽のほどは不明です。

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2008年11月05日

X線を出してみませんか?

ぜんぜんタイムリーに紹介できないのが、最近の多忙ぶりを如実にあらわしてしまっているわけですが…。

セロハンテープを勢いよく剥がすとX線が発生する、米研究者がネイチャーに論文発表

「セロハンテープなどを剥がす際に生じる摩擦力は、電子エネルギーに変換されることで、電磁波を発生するという現象は、半世紀前のロシア人研究者によって発見されたものとなる」
知りませんでした。お恥ずかしい。“「摩擦ルミネセンス」効果”というのだそうです。

「市販のセロハンテープを毎秒3センチの速度で剥がし続ける装置を開発」「発生したX線は指のX線映像を撮影するのに十分な線量があるということを実証することに成功した」
なにぃ!? それは結構な被曝量。もしかして妊婦のお腹にセロテープを貼って、毎秒3センチで剥がすのはほとんど犯罪的な行為なのか?!(そんなことする奴がいるのか、という素朴な疑問はこの際、脇に置くとして…。)

しかし、さすがにオチはありました。

「十分なX線量を得るためには「摩擦ルミネセンス」効果を最大限に上げるために真空中で実験を行う必要があり、一般の人が普通の環境でセロハンテープを剥がしてもX線被爆を起こすことはないとも説明している。」

めでたしめでたし。

投稿者 clad : 20:42 | コメント (0) | トラックバック

2008年11月03日

USBポートワイン

愉快なネタを見つけました。

画像を良く見ると、“important”のはずのところが“im____ant”とか書かれていたりします。カリフォルニア産ですが、「ポルトガル産以外は“Port”と書くのは絶対ダメ」と当局に指導されて、それならと開き直った様子が手にとるようにわかります。

もちろんUniversal Serial Bus端子を備えていたりはしないわけで、商品名がなぜ“USB”なのかは少々疑問ですが、それはともかくこの反骨精神は、嫌いじゃありません。

しかし、“____folio of wines”なんて言い方をするんですね。いや、普通は素直に“Collection”というのかもしれませんが。

投稿者 clad : 14:49 | コメント (0)