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2010年02月20日
【PCで音楽】再構築顛末記その2~可逆圧縮方式
無音PCはLinuxを導入して、動作も軽快で安定しており、そこまではよかったのですが、幾つかの点で困難が生じました。
一つ目は無線LANで、本体内蔵の802.11g接続では最大54Mbpsが規格値で、しかも本体の設置位置では電波受信環境がよろしくないため、10Mbpsも出るか出ないかということになってしまいます。
電波が弱いわけですから、数字上は10Mbpsで音楽再生には十分なはずでも、決して安定しているわけではありません。音楽がプツプツ途切れたりします。
そこで、ネット上でubuntu Linux 9.10で確実に動作するUSBの802.11n対応無線LANアダプタとドライバの組み合わせを探し(古いバージョンのドライバは入手できないことがあるので、入手可能なバージョンで動作できたという情報が必要でした)、ドライバは更新されないうちにダウンロードしておき、無線LANアダプタを購入して導入しました。買ったのはこれです。
最初はドライバのインストール(insmod)がエラーで止まってしまったのですが、古いドライバがリソースを占領していたためで、これを削除(rmmod)することでインストールできるようになりました。
そこからは拍子抜けするほどすんなりと動作し、速度も270Mbpsで接続できました。これなら現状で手に入る最速の環境で、何の問題もありません。
もう一つの問題は、音楽データの圧縮形式をどうするかということでした。
既にMP3の最高音質設定でも劣化が聞き分けられてしまうことは確認できていたので、最初から可逆圧縮(圧縮前のデータに完全に復元できる)方式しか考えられません。
これには方式が幾つもあり、どれが標準ということもいえない状況です。
Apple LosslessはiTunesとiPodしか対応しておらず、これらは決して音質的に最良の組み合わせではないので脱落。
ATRAC LosslessもWindows Media Losslessも再生環境が限定されるのは同様。そもそもこれらの方式はLinuxで再生出来る見込みがありません。
これ以外の可逆圧縮方式としては、Monkey's Audio、FLAC、TTAなどがありますが、一番普及しているのがFLACなのでこれに決めました。
どの方式も携帯型機器で再生できるものが殆どないのが欠点ですが、FLACが最も期待が持てそうですし、なんといっても可逆圧縮なので、後から変換することも可能です(劣化がない。圧縮前の状態に戻してCD-Rに焼くことも可能)。
Free Lossless Audio CodecというくらいですからLinuxとも相性がよく、再生できるアプリケーションも少なくありません。
EACというリッピングソフト(日本語化も可能)と、FLACエンコーダを組み合わせて、CDイメージファイルとその圧縮、CUEシートの作成まで簡単にできます。
ところが、CUEシートを読み込んで動いてくれるアプリがなかなか見つかりません。
最初はFLACファイルとCUEシートをMatroskaというコンテナフォーマットに格納してみたのですが、ファイル名しか認識しないアプリばかりでした。
なにより、ファイル自体はWindowsのPCからも再生できるように、Sambaのサーバー機能を持つNASに置いておきたいのですが、NASにあるファイルを普通に開いてプレイリストに入れることができるアプリが、案外ないのですね。これと、FLACを再生できることを最低条件として、再生アプリを探すことになります。
FLACファイルと別ファイルとしてCUEシートを作成し、拡張子まで含めてファイル名を厳密に合わせる(CUEシートに書き込まれたファイル名もエディタで修正する)ことで、AudaciousでCUEシートを読み込ませることに成功しました。ただ、トラックをサーチしたりすることが上手くいきません。
とはいえ、トラックのタイトルを読んでくれたので、アルバムを丸ごと再生することはなんとかなりました。今後のバージョンアップに期待しつつ、継続して他のアプリも探してみるつもりです。
投稿者 clad : 18:37 | コメント (2) | トラックバック
2010年02月15日
【PCで音楽】再構築顛末記その1~無音PC
ここのところ、すっかり更新頻度が落ちてしまっています。
軽い話題はツイッターでつぶやいてしまうから書かなくなっているわけですが、それ以外にも、ネットブックを買い、それにUbuntu Linuxを導入し、さらにそれで快適に音楽を再生しようという試みが案外苦戦を強いられ、時間をとられていたというのも原因の一つです。
それもようやく一段落してきたので、その顛末をまとめておこうと思います。
下記のようなことを買いたのは、昨年の9月の投稿分でした。
“型落ち品のDELLのInspiron Mini9という最初のネットブックの新古品を格安で購入しました。キーボードは使いにくいし、液晶画面は狭苦しいし、小さい割りに重いし、筐体もチープです。
ただ、ファンレスなので確実に静かです。この一点のみに注目して買うことにしました。どうせキーボードもディスプレイも、外付けにして使うのでどうでもいいのです。”
それはまあその通りだったのですが、実はその後も結構苦労させられました。
まず、USBオーディオインタフェースのドライバがまともにインストール出来ませんでした。
これは結局、OS(Windows XP)をリカバリをかけて、クリーンインストールした直後にドライバをインストールするなどして、なんとか使えるようにしました。
しかし、しばらく使っているうちにWindowsが余りにも動作が重くて使い辛く、イライラすることが多くなってきました。
メインメモリやSSD(HDDの代わりのフラッシュメモリーを使った記憶装置です)を増設しても殆ど効果なし。
そこで一念発起し、Linuxを導入することにしたわけです。
Linuxにもいろいろあるわけですが、ネットブック用のパッケージがあるUbuntu Linuxを選択しました。
インストールはCDのイメージファイルをダウンロードしてCD-Rに焼き、それを使ってブートし、あとは指示に従うだけ。事前にパーティションを切っておけば迷うこともなく、あっさり終了します。昔からPCの自作でOSのインストールは慣れているので、大して戸惑うこともなく。なんにせよネットを探せば情報はすぐに見つかるので、心配はありません。
OSとしても、最初は使い慣れなくて戸惑う部分もありましたが、ヘルプがわりと充実していて助かりました。また、Windowsとのデュアルブートにしてあるのでいざという時も安心。動作は軽快で小気味良く、ブラウザからオフィスまで必要なアプリケーションは最初から入っているし。
さらにUSBオーディオもあっさり認識して当たり前のように動作しました。
ここまでは何もいうことがなかったのですが…。
難航したのが、無線LANの導入でした。本体に内蔵する802.11g規格(理論値54Mbps)のアダプタは簡単に認識して動作もしましたが、それまで外付けで使っていたUSB接続の802.11n(同130Mbps)の子機がどうしても動作してくれません。
使いたい場所が、無線LANの親機との見通しが悪く、電波が届きにくいために通信速度が出ないので、USBのケーブルを長めに引き回して、その子機を親機からの見通しのいい場所に設置して通信速度を確保していたので、これは結構痛手でした。
特に、ネットワークに繋いだ独立のサーバー(と言ってもHDDケースにLinuxで動くSambaサーバー機能を追加した程度のもの)に音楽データを置いておき、それをPCで再生、USBオーディオインタフェースを通して自作真空管アンプで鳴らすという環境のために、型落ちの無音PCをわざわざ買ったようなものですから、通信速度が遅くて音楽が途切れがちになったりしては意味が無いわけです。実際、ブラウザなどで通信が発生すると、音楽が途切れたりします。
さて困った。
実は問題は他にも幾つかありました。続きはまた日を改めて書きます。